カムバックオザケン
彗星
僕の仔猫ちゃん!
があまりにも刺激が強くてすっかり虜になった中学生の秋。年齢がばれる(笑)
わたしにとってオザケンは、時代を現す、創る人だった。一時のブームが去った後もアルバムをチェックし、話の合う友達とあーだこーだ議論していた。
月日は流れ、音楽も昔ほど聞かなくなった。手のひらで得られる情報は多くなったのに、選択は昔よりシビアになったかもしれない。故にここ数年は聞いていなかった。
久しぶりにブラウン管越し(これも古い表現)にお目にかかったオザケン。メッセージが愛に溢れていて、初めて彼をみた時のことを思い出した。昔よりももっと大きくて、繊細。孤高の天才から、身近な天才になっていた。
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「どんな言葉も過去に誰かが言った言葉の続きだし、未来に誰かが言う言葉の、前にある。言葉は言語を越えて、宇宙をぐるぐる回っていて、スロットマシンの目が揃うようにガシャっと言葉が揃う…」
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番組中のオザケンのつぶやき。
言われた!と思った。
言葉の持つ魅力や役割、可能性を考えることが多くなったわたしにとって、彼のつぶやきが羨ましかった。と同時に、わたしだけの感覚ではないことへの安堵もあった。
王子キャラだったオザケンも好きだ。
深み、円熟味を増したオザケンも好き。
ぐじゅぐじゅに熟れた柿も好き。
みずみずしいラ・フランスだって大好きだ。
いま、に詰められたメッセージを、おいしくいただき、還元していける人になれたら…と思う秋の夜長。