未知suu

日常に起こったこと、心が感じたことを記していきます。

感想_カノン~家族のしらべ~


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カノン~家族のしらべ~

https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/2443/3115496/index.html

 

2018年10月に放送されたNHKドキュメンタリーの再放送をたまたま見た。ザッピング中、BS1、18時~という何とも微妙な時間帯だったので何気なく見ていたら、段々前のめりで見入る自分がいた。

特別養子縁組となったある家族の一年をドキュメンタリーで綴った本作。養子の子は女子、高校三年生の思春期真っ只中。父親と喧嘩し娘が家出をしたことから、猫の目のように変化する日々となった家族。そんな親子のコミュニケーションを通して、家族の概念について考えさせられた。

事象を追えばこうだ。

父親と喧嘩し、家出をして彼氏の家に居着いた娘。その間に妊娠。妊娠を通して向き合うことになった親子。産むことを決めた親子。結婚し婿も一緒に住むことになった家族。婿は婿で複雑な家庭。父親を知らず、実家を15歳の時に出て働いている。そんな二人に出来た子ども。家族は3人から5人になった。家族は変化するものだ、と。すべてを受け入れ見守る両親。

 

娘は、血の繋がりのある子どもを可愛がるのは当たり前だし愛情があるから。でも血の繋がりのない子どもを自分の子どもとして育てるのは凄いこと、これも愛情。血の繋がりがある・ないは関係なく、愛情なんだって、子どもができたからわかった。と最後を締め括っていた。

 

血の繋がっているから家族、親子。という概念はもう古いのだろう。勿論、それはそれで事実であり大事な証だ。ただ、その枠組みでは何ともできないことがあるのも事実。子どもを育てられない親、子どもを持てない夫婦、環境を選べない子ども。肉体の成長、魂の成長。どれもその時の状況環境で得るものは変わっていくが、根底にあるのはどんな相手でも変わらずに与えあいのできる愛があるかどうか、なのだろう。

幸せとは、そんなことなのだろうと。そうだと言える自分達であるのが一番なのだ。