モネに思うことなど
美術を学んでいた訳ではないが、
生きていると好きな画家さんがうまれる。
クロード・モネとの出会いは、
学生時代の美術の写生、
フランス絵画の課外学習で行った
上野美術館での観賞だろう。
写生では「印象、日の出」を、
美術館では「死の床のカミーユ」を。
それらは今でも好きな作品だ。
自然の光を徹底追求した彼。
「死の床のカミーユ」では、
妻を失った悲しさもありながら、
死体の色、光に魅了され、
それを描き残したそうだ。
「睡蓮シリーズ」よりこちらに
興味がわくのは、そこに生々しい
彼を感じるからかもしれない。
永遠の一瞬。
それを記録し、記憶する。
美しいと感じる心の純粋な欲望なのだろう。
寒さで空気の透明度が上がり、
空が澄んでいるからか、
そんなことをふと思った。